ゆみモン

息子のゆみモンのネタバレレビュー・内容・結末

息子(1991年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

三國連太郎、永瀬正敏、和久井映見の3人の演技が素晴らしいのはもちろん、脇を固める俳優陣も豪華だ。
この頃の田中隆三が、今と雰囲気が凄く違っていてビックリ。

父が上京してからの場面は、『東京物語』『東京家族』に少し似ている感じだ。

哲夫(永瀬正敏)が、征子(和久井映見)が聾唖者と知って「それがどうした❗」と自分に言い聞かせるような場面、征子との関係が深くなるにつれて優しい柔らかい表情になっていくところ…がいい。
父(三國連太郎)の、哲夫と征子と3人で過ごしている時の照れ臭そうな幸せそうな表情もいい。

ラストは、父のこれからの生活をどうするか結論が出ないままだった。もしかしたら、哲夫夫婦が岩手に来るのでは?という暗示ぐらいはあるのかと思ったが…。
結局、一番心配をかけていた息子が、仕事を続け、愛する女性を見つけ、一番父を幸せな気持ちにさせたということか。