あきら

魚と寝る女のあきらのネタバレレビュー・内容・結末

魚と寝る女(2000年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

キム・ギドクはやっぱり言葉がない方が好きだな。

「春夏秋冬〜」もだけど、水に浮かぶ建物の映像って、理屈抜きになんかぐっときます。
というかこの作品は「春夏秋冬〜」と対になってる印象。

終始ぬめっとした湿度の高い映像。
虚無に裏打ちされたエロス。
痛みと引き換えの執着。
暴力と紙一重の愛。
いや〜このヒリヒリ感、とても好きだ。

釣り上げた魚の半身を削いでまた放流するとかね。そんな発想あまりしないよな。
ごく自然にやってそうな、えげつなさとおぞましさ。

魚と寝るって……そういうことか!!!
人を魚に見立てる手法とかもね、実にキム・ギドク。こわいわ!好き!

ただこれは極私的に、犬を叩いたりとか、べちゃべちゃした食事シーンだけは苦手だ。

黄色いペンキを含ませた刷毛を絡ませ合うだけで、なんであんなにエロティシズムなんすかね?
ふつうのラブシーン?よりずっと淫靡でした。

結局魚になったのは女だった?みたいな解釈で合ってる?
あきら

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