すれ違いに次ぐすれ違い。奇跡的噛み合っちゃう会話の妙。アンジャッシュのコントのようなすれ違いっぷりを楽しむことのできる映画。
本人は演劇と思っているけれど実際は暗殺計画に巻き込まれるという設定。本人は気づかないまま周りがドタバタしてゆくというビル・マーレイが台風の目のようなポジション。この主人公と周りの人間の温度差がより可笑しさを増してゆく要因。
全体的にかなりゆるーい作風。飄々としていておとぼけ感が強いビル・マーレイのキャラクター性が映画全体をゆるい雰囲気にしている。
海外のコメディ映画といえば下ネタ多め、アクの強いキャラクター多めの作品ばかり見ていたのでこの緩さは結構新鮮。見ている側もだんだんとのほほんとしてくる。
全編アンジャッシュのコント的なすれ違いの連続なのでずっと楽しめた。終盤のビル・マーレイがコサックダンスするシーンも最高。