punk親父

灼熱の魂のpunk親父のレビュー・感想・評価

灼熱の魂(2010年製作の映画)
4.5
母の遺言を受けた姉弟が、母の知られざる壮絶すぎる人生を辿っていく中で、自分達の生い立ちを突きつけられていくと言うお話。

母の過去を振り返る映像と現代のシーンが重なり合い、途中で頭が混乱してしまった。
が、散らばっているかと思っていた話が終盤で一気に収束していく流れは、ジャンルは違うけど「ユージュアル・サスペクツ」以来の衝撃だった。

弟の呟く「1+1=2ではなく1+1=1」の意味を理解した時の姉の愕然としたシーン、自分がそれを意味を理解したのはその少し後だったけど、そりゃそうなるわと同情さえする。

最後まで観た後に頭から観直したら、
見事に序盤から伏線が張られていました。見事な手腕です。
遺言にある調査に対して、気が進まない弟が調査しなかったらどうなってたんだろう?
母は隠していた過去をどうして最後に子供にこんな形で知らせようとしたんだろう?
知らない方が幸せということもあるだろうに、何が母をそこまで突き動かしたんだろう。
などなど、観終わってから色々母の心情を考えさせられた。


それにしても、オカンの人生ハードすぎる。
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