瀬口航平

灼熱の魂の瀬口航平のネタバレレビュー・内容・結末

灼熱の魂(2010年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

何年も前に観たから少しだけ内容忘れてた。舞台も観た。ずいぶん重い話だけど、自分の創作のヒントになるかもと思い、観た。自分のアイデンティティーが大きく揺らぐような事実と相対したときに、人は何を思い、その後どのように生きていくのだろう。もしくは母親のように生きていけなくなるのか。
双子のジャンヌとシモンにも衝撃だけど、おそらくは父親であり、息子である、彼のほうが、衝撃は大きいかもしれない。彼は今後生きていけるのか。。。
最近読んだトラウマに関する本で、人は本当に深いトラウマを心に負うと、思考が停止して、放心状態になる、みたいな記述があったことを思い出した。まさにプールサイドの母のこと。。。そしてそのトラウマのせいで、その後の人生もめちゃめちゃになるらしい。感情のコントロールも難しくなる。母が変わっていたというのは、想像に難くない。世間一般のまともな母親なんて、こんな経験してしまったら難しいだろう。

ましてや、その後にあんな事実を知ってしまったら、もうそうなった母親の状況を想像することすらおれにはむずかしいし、怖すぎてしたくないとか思ってしまう。でも手紙は書いたんだな。。。まともに頭働いてたのかな。。。なぜ死んだんだろう。精神的ショック?

評価するの迷ったけど、こんなすごい作品を作ったことに敬意を評して星5。

ジャンヌ役の方の佇まいにとても気品があって素敵だった。
彼女の、真実を知った瞬間のリアクションがすごい。あらゆるリアクションの演技があると思うけど、これはすごい。。。
瀬口航平

瀬口航平