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火の馬のokapiのレビュー・感想・評価

火の馬(1964年製作の映画)
3.7
少数民族のドキュメンタリーのようでお伽話みたいな作りの映画。この監督もソ連の映画もちゃんと観たことなかったけど、終始漂う暗い雰囲気と黒が強いコントラストバチバチの画面、そうかと思いきやたまにくる森の中のおいかけっこシーンのような光がビックリするくらい綺麗な絵、随所随所に感動した。木の視点になったりするカメラロールも面白い。色彩もずっと美しくてうっとりした。
民族衣装やキリストが色濃く映し出されている小物など好きな人は堪らないと思う。
話はあってないような感じもするし、分かりづらいとこもあるから、あらすじを事前に読んでおいて良かった。

個人的にイカツい顔のイケメン主人公がラストあたりに妻と飲みに来た場所でかぶってたツノみたいなヘンテコ帽子が絶妙に似合ってなくて可愛かった。

映画は映像って枠の中にはまったものだけど国や監督によって全く違うものになるの今更ながら面白いなあとこれをみて思った。
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