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火の馬のromioのレビュー・感想・評価

火の馬(1964年製作の映画)
3.6
数年前、初めてこの作品を見た時、そのあまりのやばさに、これは劇場で見なくては!と見るのをやめた。
それほどの作品。
毎年なんだかんだ上映されているが逃し続け、ようやく鑑賞することができた。
vhsのざらっとらした感じもよいがやはり綺麗だった。

圧倒的なパワー。力強い画作り。
もはや、説明もいらなく。
イワン、マリーチカとお互いを呼び合うその二言だけで十分であった。

序盤、マジで最高。
うっそ、何、この映画!?とめちゃくちゃ期待がふくらみまくったのだが、どうも俺には合わなかった。最初はほんと燃えたけど!
章ごとに分かれているので回、その回で一拍おかれてしまい興がそがれてしまう。
また、この監督、めちゃくちゃ構図とかカメラとか好きだと思うのだが。毎回、毎回のキマり方がキマりすぎてて怖い笑
広角で撮るのか望遠でとるのか、何を映すのか何を見せたいのかがドン、ドン、ドンとくるものだから。いったいどんな撮影現場なのだろうかと気になる。
マジ、決め球のオンパレードだから、映画を見てるより写真集を見ている気分。
そういう部分が、いい部分でもあるのだが、普通の映画とは異なり映像の良さがなくなってしまっている部分でもあると思う。
俺の中では、カテゴリーが違うと思って見るべきな、写真映画。
しかし、中盤以降飽きた。
寝た。

これはあくまで俺の個人的な意見だが、
セルゲイパラジョーノフ監督の作品は4つ見たが、
ざくろ色とこの作品がやはり突き抜けてる。
見るならこの二つをおすすめする。
ちょっと見て合わないなと思ったら、もう絶対合わないので見るのをやめるのをおすすめする。
なんか面白くなるかもしれないと期待するが絶対に面白くはならない。
逆に好きだった場合は全て好きになることは間違いない!
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