わら

イリュージョニストのわらのネタバレレビュー・内容・結末

イリュージョニスト(2010年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

Netflix視聴

ああ〜こういう感じね、やるせない切なさね、うあああ〜、という感じの映画でした。

動くバンド・デシネ。常に画面が綺麗で、ずっと見ていたくなるイラストレーションだった。台詞少なく、キャラクターの動き、表情で物語るのも雰囲気があって良い。とても示唆的な演出。
音楽も素敵。

誰しも、施さずにはいられない、みたいな、性善説を感じる一方で、人生の厳しさ、他人の悪意ない無関心の怖さを感じる内容だった。

女の子を批判しているレビューもあるけど、女の子に施すことで主人公が救われてた部分もあったんだと思う。でも女の子にそれだけの価値があったかと考えると自分の娘に重ねてた訳で、所詮エゴだったのかなとか。親切が相手にとって本当に親切なのか、そもそも親切ではなくエゴなのか考えたし、報われることがないことの方が多い諸行無常を感じた。ああでも娘と重ねてたなら、あの女の子が幸せになってくれたら報われるのかな…?

でもエゴかもしれないけど、誰かに施さずにはいられないっていう気持ちは分かるし、そういうキャラクターは好ましいなと思う。
手品師さんほんと幸せになってくれって感じ。
わら

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