プペ

ゴーストライターのプペのレビュー・感想・評価

ゴーストライター(2010年製作の映画)
3.2
前任者が残した膨大な量の初稿をひも解いていくうちに、徐々に明らかになっていく巨大な謎。
作家さながらの知的好奇心への探究欲が無性に駆り立てられていく。

謎解きの好奇心と自分の生命の危機。
しかし、どうしても謎の持つ魔力に抗えずどんどん深みにはまっていく自分を御し切れないこの焦燥感。
この主人公の一種矛盾めいた心理状態の描写こそがこの作品の肝。
このジリジリするような感覚を如何に観客たちに伝えていくか。

これは演出、脚本、そして俳優の演技のどれか一つでも欠けたら到底成功し得なかっただろう。
プペ

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