このレビューはネタバレを含みます
海に取り憑かれた男たちの友情の物語。
友情はいいなぁとか、イルカ可愛いってなる映画ですね。
登場人物
ジャック:ジャン=マルク・バール
エンゾ:ジャン・レノ
ジョアンナ:ロザンナ・アークエット
完全版は流石に長く感じる。エンターテイメント性は高いといえないが、とても印象的な映画。
ジャックとエンゾが、対照的な性格でありライバル視しつつも、固い絆で結ばれているのがいい!特に、プールの底でシャンパンを飲むシーンや、海底調査の仕事中にはしゃぐシーンがとてもいい。
陸より海で死にたいと言ったエンゾの亡骸をジャックが海の底に送る場面は心に残る名シーンだと思う。
競技潜水に命を賭ける感覚は理解できないけど、何かに取り憑かれた人間の他人には理解不能なある種の狂気が一貫して描かれていて、そこに惹かれるかどうかがこの映画を楽しめるかどうかに直結してるだろう。愛を知った後でも結局海を求めるジャックの態度は、ジョアンナからすればたまったもんじゃないだろうが、死ねるほど何かに魅了されてる人々の世界をよく描けていると思う。