いなだ

ザ・フー:アメイジング・ジャーニーのいなだのレビュー・感想・評価

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ロジャーとピート、そして関係者の回想と共に当時の映像や写真、音楽と共に結成から現在に至るザフーの歴史をたどる。

・「キースとジョンは天才 俺もそうさ ロジャーはシンガー ただそれだけ」というピートの言葉で、ザフーというバンドでやっていくことの難しさ…を感じた。でもロジャーはトミーをやったことで観客の前で全てをさらけ出し、他の誰でもないザ・フーのシンガーになったので良かった。ザ・フーの声はロジャー。

・キースの烈しい生き方に潜む空虚さみたいなのが感じられて、その死に対してロジャーとピートは罪悪感があるのを知ってつらかった。
ピート「振り向けばキースがいる 結婚みたいなものさ」「何が起こっても人生は続けなくてはならない」
キースが亡くなったことでザ・フーは違うバンドになった。

・ジョンも静かに破綻してるなと思った。解散後の彼の借金のために再結成、再再結成、そして一晩で稼いだ300万ドルを使うなど。彼の死も年齢の割に早いと言えるけど、キースと違って最後まで好きなことやって死んだと捉えられてた。

あとインタビューにスティングやノエル・ギャラガー、U2やPearl Jamの方(詳しくない…)などの後続のミュージシャン達も。
キースとジョンのいるザ・フー至上主義者だったけど、ザック・スターキーのドラムもいいなと思ったので、これから注目してみる。


◯ザフーアナザードキュメンタリーのメモ
・ジョンは早めにベースを2つのアンプに接続することをしていた(ギターの高音と低音みたいに)
・ピートは手が大きいから親指を使うコードを多用する
・ピートは音にスペースを作ることで、音の終わりを始まりと同じくらいのインパクトにする
・ピートは多重録音で独りでほぼ完成したデモを作る コントロールフリーク
・キースはドラムでビートだけでなく全てを表現しようとした すごい音数
・キースのアップビートにピートのダウンビートを被せる

[アートスクール]
・グスタフ・メッツガーとマルコム・セシル →ピートの楽器破壊
・ピート・モーガン(モッズの大御所)
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