人が沢山いるってだけでエンターテイメントになるんだなと思う。
しかも、住んでる場所も立場も価値観も違う人たちが沢山いるなんて、面白くならない方がおかしい。
登場人物の相関図を全部理解しようとすると頭はち切れそうになる。
多分、演じてる俳優も全員との関係を言えないんじゃないかと思う。
キスの話の喜劇から悲劇への急旋回が非常に速い。
ウエディングプランナーのPK・デュベイが花食いながら、自分の結婚式を夢想するシーンがすごい好き。
その後に思いを寄せるアリスも花を毟るというモチーフ使いも鼻につかないで巧みだなぁという印象。
というか、「あいつ花食わないけど大丈夫なのか？」という心配のされかたが斬新すぎる。
人種も国境もカーストも倫理も家父長制もそれに伴う社会問題も、全部ごちゃまぜのままで解決してないことも多い。
それでも面白いのは、映画のために存在する人間が1人もいるように思えないところにあると思う。
こんなに全員が生き生きと不満たれながらも希望に満ち溢れてるなんて何事だ。
