ピロシキ

ハリー・ポッターと炎のゴブレットのピロシキのレビュー・感想・評価

3.2
比較的平和だった前3作を受けて、壮絶な戦闘の火蓋を切って落として後3作へ渡す、分岐点として重要な機能を果たすのがこの「ゴブレット」。しかし物語としては、これがいちばんパッとしない。正直なところ前作の「アズカバン」がエンタメとしてのピークに達してしまっているので、その直後に何持って来られてもハリー・ポッターと賢者タイムになってしまっているのは、致し方ないところ。そこへ来てこの、死人が出るほど超危険な対抗試合が開催で、各学校の選ばれしエースたちを放り込んで滅茶滅茶な目に遭わせるという展開に「何故?」が止まらない。

チョウ・チャンがハリーにダンスを申し込まれて「ごめんなさいハリー、他の人に誘われて、OKしちゃったの、本当に、ハリー!本当に、ごめんなさい…」と謝りまくってるときにシェルブールの雨傘みたいな大袈裟な音楽が爆音で流れてきて、マジで色々チョイスが誤りまくってる。とにかく学校生活における中だるみもエグい。これも大人になる前の「成長痛」ってことでいいよね!ってええ訳あるか!
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