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昼下りの情事のkojikojiのレビュー・感想・評価

昼下りの情事(1957年製作の映画)
3.8
 さすがビリー・ワイルダー!こんな危ない題名にも関わらず、オードリーは可憐なまんまでなんとも爽やかに終わらせてくれる。
ロマンチックコメディの巨匠だ。
 危ないおじさま役のゲーリー・クーパーのハンサムぶりはちょっと他の追随を許さないないぐらい。前からハンサムと思っていたが、ここまでかっこいいとは思わなかった。彼の素のカッコ良さを見た気がする。驚きだ。
 それ以上に良かったのがオードリーの父親シャヴァッス役のモーリス・シュヴァリエ。味わいのあるちょっとおかしなお父さんを見事に演じている。パァザコンのオードリーはこんなお父さんに憧れていたに違いない。

#1329
1957年 アメリカ🇺🇸映画
監督・脚本:ビリー・ワイルダー
脚本:I・A・L・ダイアモンド
出演者
ゲイリー・クーパー(56歳)
オードリー・ヘプバーン (28歳)
オードリーのワイルダー作品出演は「サブリナ」以来。
モーリス・シュヴァリエ
モノクロ

私立探偵クロードの娘アリアーネ(オードリー)は、父親シャヴァッス(モーリス・シュヴァリエ)のファイルから、アメリカの富豪フラナガン(ゲリー・クーパー)の資料を盗み読み、彼に憧れをもつ。
そんなある日、父に妻の浮気の調査を依頼し男が、その浮気相手フラナガンを殺すという情報を得てフラナガンにそのことを知らせに行く。なんとかフラナガンを助けてアリアーネだったか、フラナガンに恋をす。
1年後再びフラナガンに偶然巡りあったアリアーネは、恋愛に慣れたプレイガールのフリをして彼に近づくが......。

 観ればみるほど、オードリーの魅力に参ってしまう。
「やせっぽちさん」は決してタイプじゃないのに。
ただ、この映画の髪型、ファッションは今まで観た映画の中では一番好きではなかった。
でも、ハッピーエンドですから言うことはないんです。

(追伸) 
忘れていました。絶対に書かなければならないことがありました。
音楽は、そう、あの「魅惑のワルツ」です。
全編、この曲が流れてオードリーが何度も口ずさみます。映画が終わったらこの曲がすっかり頭に刷り込まれる仕掛けになってます。なんとロマンチックな!

2023.07.30視聴359
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