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男たちの挽歌のモールスのレビュー・感想・評価

男たちの挽歌(1986年製作の映画)
4.0
正統派(!?)香港ヤクザ映画。ジョン・ウー監督が香港在住の時に制作された人気シリーズの第1弾です。とにかく男の友情が熱い。マーク(チョウ・ユンファ)とホー(ティ・ロン)の関係とキャラクターとか、古臭くて、暑苦しいんですよ。そのベタベタが好きな人には好きなんです。

ホー兄貴には弟シン(レスリー・チャン)がいて、シンは警官になることを目指してました。父の頼みもあり、ホーは弟の進路を邪魔しないようにカタギになることを決めるのでした。
警官になろうとしてる者とマフィアでは、兄弟であろうと相容れない関係になるのも仕方なし…。ホー兄貴は辛酸をなめながらもマフィアを抜け出そうとして茨の道へ…。親友マークがホーのために命がけでマフィアと闘う。歩けない足になっても…。

この映画は泥臭いんです。香港映画なんですが、昭和の香りがします。そこが良いのです。

反面、銃撃戦になるとハリウッド映画に負けないくらいに洗練されたシーンが続きます。弾丸が当たった瞬間の痛々しさはリアリティがあります。

ラストはマークの叫びが心に残ります。仁に生きる男の生きざまを見せつけられました。マフィアを称賛して良いのかという声もありそうですが、ユンファがカッコ良いから理屈抜きでしびれます(^^)
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