どーもキューブ

男たちの挽歌のどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

男たちの挽歌(1986年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

ジョンウーの男たちの熱い「色」



 2010年3月12日 20時31分レビュー。

 

1986年作品、製作、ツイハーク。脚本監督ジョンウー。

香港ノワールの最初に口火をきった本作。

続編も製作。

以後、80年代は、軽い香港ノワール作品のビデオ発売が乱発。公開時、香港興行収入を塗り替えるヒット。日本でもヒット。低価格ビデオでも本作発売された大人気作品。

「レッドクリフ」で国民的作家になったジョンウー。

自分にとっては

「フェイスオフ」(かなり好きですが、、。)よりも、

「レッドクリフ」二部作よりも、まず本作ありき。

「男たちの挽歌」が大好き

なんです。英題「ベタートゥモロー」、原題の「英雄本色」も良いひびき。

主人公まじめそうなお顔のティロン。かつての極道のボス。
ティロンの弟で刑事のレスリーチャン
彼の片腕のチョウユンファ。本作のチョユンファが大好きですね、熱いですよーー。
彼の歩き方がチョーかっちょいいです、真似しました。

あと、初期ジャッキーシリーズのジャッキーのおっしょさん的人がティロン父でリスペクト出演。

ティロンさんも、もともと

中国史劇、武狭物の歴代俳優の有名なかたらしいです。ジ

ョンウーが好きな俳優さんで熱望出演だったらしいです。以後日本でも発売されたキングレコードさんの「ショウブラザーズコレクション」で多数主演をはってらして自分も納得しました。

彼ら三人の極道サクセス転落ストーリー。シナリオがやはりシリーズ中、一番しっかりしていて素晴らしかったです。


チョウユンファの変わり果てた様に(涙)

怒号にプルプル動く口元に(ジーン)

ジョンウーがテーマとしている

「友情」「家族」「裏切り」が色濃く出揃った香港ノワール

勿論出色のペキンパーばりの「ストップモーション」銃撃戦は必見!

スピードが微妙にはやくなったり、急に普通になったりします。

以後続編はこの「銃撃戦」が鬼のように長く、過激爆破満載になっていきます。

(特に「ハードボイルド」は、す、ご、いです。あーDVDほしー。)

包帯まきのチョウユンファに胸が焦げる思いです。

ジョンウーは、本作になんと日活の「渡り鳥」シリーズ、日活アクションシリーズを下敷きにしているというコメントを雑誌で読んだことがあります。

ジョンウーも何気に警察部長として出演してますので必見。(黄色のめがね)

あと、予想ですが、ツイハークも演劇の審査員でおそらくでています。(サングラス)

ラストのオレンジ色の爆風にみる「友情」。青い波止場の夜景。繰り返されるテーマ音楽。血が騒ぐ銃撃シーンに胸つまります。

一見、とてもべたくさい、Vシネチックな作風にもみえますが、ここまでしつこく

「友情」「家族」「親友」を色濃くノワール色に、香港色に染め上げたジョンウーの最初の一歩的作品。

まずは、見てもらいたいと切に願います。男たちの熱い「色」を感じてみてください。


追伸
レスリーチャンをみてキンキキッズどうもと君を思い出し、チョユンファを見て劇団ひとりを思い出し(ていうか本人言ってるし。)、ツイハークをみて庵野秀行監督を想起した自分だった。
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