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歌え若人達のkossのレビュー・感想・評価

歌え若人達(1963年製作の映画)
3.0
ここまで手を抜いた木下恵介もめずらしい。山田太一の得意の若者群像脚本は甘過ぎる。内輪ネタと楽屋オチばかりでゲンナリする。正月映画としての、木下オールスターは納得できるが、佐田啓二の「喜びも悲しみも幾年月」や田村高広の「女の園」の主題歌はやり過ぎ。

三島雅夫と益田喜頓の教授、若水ヤエ子の連絡放送、部屋の扉と廊下を通る人の反復など、木下らしい工夫はあるが、こんな低調な木下作品があったことは発見だった。
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