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白熱のkossのレビュー・感想・評価

白熱(1949年製作の映画)
3.7
マザコンでてんかん持ちのギャング。フィルムノワール色は薄く笑いさえ含み、明るく突き抜けている。母も妻も仲間のギャング・ファミリーだが、移民の歴史など暗さや影は一切ない。そもそも善悪など視界にないようだ。列車強盗、刑務所・食堂、工場、追跡と見せ場が連続する。知能派ギャングはトロイの木馬と作戦を説明する。ラストのガスタンク爆破まで、各シーンが緩みなく連携する、ウォルシュの見事な動態映画。ボクシング映画でも、フィルムノワールでも、ウォルシュは明るく、ジャンルに抵抗しているようだ。
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