kossさんの映画レビュー・感想・評価

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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

前科者の社会的不寛容は、これまで何度も作品化されてきたが、メディアの暴力と反社、差別と加虐、ルールと圧力というトピックを絡める周到さが良い。ヤクザで前科者にしては役所は上品だが、直情を堪えるシーンは胸>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.0

現代ヤクザの悲劇が描かれているが、登場人物とストーリー展開が類型的で感興が生まれない。せめて後半の成長して半グレになった若者がもっと悪党であれば納得できたのに。少年を除いて14年後ほとんどが歳をとって>>続きを読む

オペラハット(1936年製作の映画)

3.6

突然、2000万ドルの遺産相続人になった男が田舎からニューヨークに。そこで待っていたのはデッチ上げ記事で儲けようとするマスコミ、大金を狙う弁護士、思考力のない権力。2000万ドルを貧しい農夫たちを救う>>続きを読む

どん底(1957年製作の映画)

4.2

谷底の長屋を示す高い崖、「どうせ吹き溜まり」とゴミを捨てる二人の坊主のオープニングから、作品世界に没入させる。これが黒澤。谷底の長屋に住むのは働いても報われないない者、働くことに嫌気がさした者、酒と賭>>続きを読む

ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

3.5


夢と記憶と現実の位相転換ファンタジー。物語はくるくる回り昇り降り、人も回り昇り降り、カメラも回り上下する。時計を贈るのはダメ、永遠を意味するから。花火を贈るのはダメ、儚いを意味するから。ワンカットの
>>続きを読む

凱里ブルース(2015年製作の映画)

4.0

こんなワンカットの長回しは見たことがない。こんなカメラワークは見たことがない。長回しの間に主体が変わると、別の物語がはじまり、そして元の主体に再帰する。ワンカットからツーシーン、スリーシーンと展開され>>続きを読む

瞽女 GOZE(2019年製作の映画)

3.5

最後の瞽女、小林ハルの一代記。監督瀧澤正治の想いと執念に溢れた作品。演出が少し変わっている。挿話ともいえるエピソードを重ね、その間に長い年月をかけたロケーションの成果となる美しい大自然の風景を挟む。ド>>続きを読む

逃げた女(2019年製作の映画)

4.0

ホン・サンスのミニマリズムの極北。初めて夫と離れて一人になった女が、男と離れて生きる女三人と対話する。夫婦、隣人、一度だけの男、先輩、旧友、先生。人と人の間主観性の探り合いがズキンと痛い。枯れ過ぎの或>>続きを読む