黒羊

バッジ373の黒羊のレビュー・感想・評価

バッジ373(1973年製作の映画)
3.2
バッジ373

毎度お馴染みTSUTAYA発掘良品からの一作ォ!
フレンチコネクション風味で実話ベースだが、下手にペロリすると大火傷だぜ!?(いろんな意味で)

主演はあのロバートデュバル。逃走中の犯人を追い詰めるが運悪く、離して殺ってしまい、停職になるエディ刑事。停職中になんとバーのバーテンをやるという。そこに元同僚のジジが顔出しに来る。
翌朝、エディの元に電話が。ジジが…


パワフルなハゲ出し…いやはみ出し者刑事のデュバル。犯人を追う為、ってのは分かるがバッジもないのにえらいやらかします!
重要参考人の女を見つけたと思ったら、女がラリってたので…その場を離れる!?
えっ!?
いや応援呼んで連行、聴取するよね!?

敵に追われたら市営バスに乗り込み、運転手放り出して暴走!敵もカージャックして追跡!両軍、車体を体当たり!わっしょいなカーチェイス!!
やめてーお客さんまだ乗ってるからぁー!?

いやいやエディ刑事!停職中じゃない刑事でもこんな事したらブタ箱行きちゃいますん!?

そんな人生真っ逆さまのエディさんですが、停職中なのにちゃっかり巨乳熟女な彼女をゲット!そっちの検挙率は高いんですね!

エディのハゲ出しナンパハゲ野郎は、なんやかんやあって怪我したので、美熟女と癒しの別荘ライフへ。
彼女は愛しのエディとゆっくり過ごせるとウッキウキ。

なのにエディさん、到着早々利き腕じゃない左腕で拳銃の練習をおっぱじめるゥ!?

この彼女も彼女である。ハイエナ刑事なエディに「ずっとそばにいて…」「私に愛してるって言って…」

エディ「…そんな言葉になんの意味が?あ〜都会帰りてェ!」

…最早どっちもどっちである。
ドラマパートは地味。感情移入の余地無し。

「この映画のアメカジポイントォー」
は中々良かったですよ。チンピラさん達はワッペンが付いたLee101Gジャン着てたし、別荘のエディさんはなんと革ジャンA-2を着てました。エイジング具合も凄く、シブい。タイプはデュボウかな?

デュバルのA-2、そいつはデュボウ!
なんてねおじさんついうっかり韻踏んじゃったよねグハハ!
(地味展開なので退屈してたんです)

しかしこの手のドラマ。この年代にしか出せない、地味だが男臭いキャラ、オールディーズな当時のギラつくマンハッタンの街。味が…ある。これ味わえただけでもよし。

決して名作ではないですが、70年代コップムービー、ロバートデュバル観たい方は是非。
黒羊

黒羊