前作だけを見た限りでは一番まともなのはシンジ君だったのだが、初手から常軌を逸した行動に出てびっくりした。助けてくれないから首絞めちゃうってそりゃインセルの所業じゃないですか。お前赤ちゃんじゃないんだから自分のATフィールドちゃんと張っとけよ。大人も含めて張れてなさそうな人が多かったのでシンジ君だけが悪いんじゃないですけど... ゲンドウもミサトも気持ち悪かったわね...
シンジ君の精神的グダグダがだらだら展開した後で実写画像が挟まって監督の視点が混ざりこんでくるのが、「いやこれ全部自分の妄想なので」って言われちゃった感じ。それは後で別媒体でやってくれていいのよ。映画は映画として、製作側の自分語りを明示的に入れずに終わらせることはできなかったのか。創作ってたいへんですね。
今回もよかったのはアスカ対量産型エヴァで、重力とか慣性を感じさせる動きにわくわくした。結局ぐちゃぐちゃにされちゃうところを含めてよかった。年齢を重ねるにつれて、合理性の観点からヒト型の何かによる戦闘にときめかなくなってきたので、ゼーレの人たちが通常型の兵器で乗り込んでくるのもよかった。ヒト型はエヴァだけで十分です。