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嗤う伊右衛門のbutasuのレビュー・感想・評価

嗤う伊右衛門(2003年製作の映画)
1.0
冒頭、サブタイトルの「Eternal Love」を見た瞬間、早くもゲンナリ。

彼女の意思を尊重すると言ってろくに会話もしないまま結婚式になったときには、暗いが真面目でお固いやつなのかと思った。ところがその夜新妻が布団に横になった瞬間に普通にがっつき始めたのでドン引きした。何だこいつただのムッツリじゃん。しかもがっつき方がマジ余裕ゼロ。引くわ。翌朝開口一番「すまん」。ダサい。その後もキレる→「すまん」→キレる→殴る→抱きしめる、と情緒不安定っぷりを見せつけ、クールな寡黙キャラではなくただのコミュ障だったことが判明。ついていけませんわ。

父親が息を引き取った瞬間の小雪の無表情やばい。芝居をしろ芝居を。

中央に巨大な紅葉の鉢がある部屋、バエるけど邪魔くさいな。

台詞が全部極端に説明臭い。時代劇はそうなりがちな面もあるが、にしてもわざとらしく不自然。説明を台詞に任せ過ぎで、全然映画的ではない。その割に説明不足で、見ていて訳が分からなくなる。カメラワークも上手くない。唐沢寿明の白塗りも違和感ありあり。

後半の展開は無茶苦茶すぎてもう見ていられない。小雪からは全く狂気を感じないし、それまでの関係性の構築をしっかり描いていないから再会の感動も無い。何だか観ていて逆にこちらが恥ずかしくなってくる始末。不自然にはだけたと思ったら母乳を吹き出しながら死ぬシーンは笑った。

原作読もう。
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