ウー・ティエンミン監督作品！

中国映画の展開〜三十年代から第五世代まで〜⑧

中国映画は運河、河、川とそこで暮らす市井の日々を舞台にした良作が多いですね(^^)

文化大革命期・湖南省の河で筏流しで生計を立てている男達の物語。

若者、中年、初老の3人男達は恋や仕事の話で日々楽しく暮らしていた。
機嫌が悪い若者の内情を聞いたところによると許嫁と許されない恋に落ちて諦めて逃げる様に筏に乗ったのだ。

それぞれの最愛の人達との再会と時代に争いながら民族達の想いを彼等に投影する演出も見事。

豪雨に晒され流される様な彼らの人生と神話の様なラスト…

良か映画！

• #福岡市総合図書館シネラ

ウー・ティエンミン初監督作品。
文革期の中国。盤五ら3人の男達は、いかだに木材を載せて下っていくが・・・という話。

いかだで河を下りながら、ゆったり静かに進んでいく。文化革命に翻弄される人々を描くが、男達の会話の中であったり、回想の中で描かれたりして、激しさは無い。河の流れのような静かさが印象に残る。

なぎ倒された山々の木々のショットがすごかった。そして緑の山々と緑の河。
会話が主体の劇だけど、主演のリー・ウェイの表情やシワの感じが良かった。

【詳述は、『黄色い大地』欄で】文革で肥ゆる偽善者と、虐げられ·自由奪われ·不運続きの多くの貧しき者の対比、自然と時の流れ·移ろい、を描いて良くも悪くも、こじんまり·ご都合主義パターンで、平凡。馴染んではくるが、映画観が甘やかされ、低下させられてくる感。