たいが

リバティ・バランスを射った男のたいがのレビュー・感想・評価

4.2
やっぱ西部劇っておもれーー!!って思った一作でした!!
あと素直にジョンフォードすげぇってなりました

暴力の支配→法の支配へと時代が変化していく中でのリバティ、トニー、ハンスそれぞれがレペゼンする役割とそれらが結末に向かってどう集約されていくのか

法と秩序によって暴力を打ち負かすという単純なものかと思えば、そうじゃない
絶対的な暴力の前には法は無力だし、暴力に真正面から対抗できるのは暴力しかない

ランスにこの時代の男らしさの真逆をやらせるのもすごく秀逸
喧嘩をふっかけられても買わないし、ウェイトレスだってやっちゃう
おまけにそのエプロン姿のまま決闘にまで行っちゃう
エプロン姿で決闘してる西部劇なんて初めて見たよ笑

この物語の中の人達にとってはランスが主人公に見え、この映画を観てる人達にはトニーの話に見える
視点が変わるとその物語の持つ意味、見える景色がガラリと変わるというまさに映画のお手本のようだった
そう考えるとこの「リバティ・バランスを射った男」ってタイトルもめちゃくちゃいいよなぁ
たいが

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