リバティ・バランスを射った男の作品情報・感想・評価

「リバティ・バランスを射った男」に投稿された感想・評価

せつない…

こういう役柄似合うなぁ
ジョン・ウェイン

西部劇38
奴らの食ってるステーキのデカいことデカいこと。それはどうでもよくて、悪党リバティ・バランスを"真に"射った男と実は射っていない男双方のその後の生き方の明暗こそがこの映画の見処で、そういう意味では珍しく英雄不在の西部劇とも言えるか。なんとなく『最後の忠臣蔵』の佐藤浩市と役所広司にも通ずるところがある。
おちゃ

おちゃの感想・評価

4.5
9

めっちゃ面白かった〜!法と私的自治の問題、ガンマンの英雄化、神格化の問題。
イシ

イシの感想・評価

4.8
すごいよきヒューマンドラマ!!! 腕っぷし弱いけど気は強い弁護士ジェームズ・スチュワートと、いつもの超強いアウトローのジョン・ウェインのキャラクターがイメージ通りでぶれないのがほんと見所やと思う。
あとなんかやば良いアメリカン話やから「・・・選挙、行かな・・・!!!」ってなる。
ハリーも気が強くてほんとにフォードらしいっていうのかな、そういう素敵なヒロイン! ピーボディ編集長もジョン・ウェインのお手伝いさんも保安官も血が通っててよき! 敵も敵らしくてよきよき!!

フォード監督作の中の名作って思う! !
映画大好き!!!
果てしなく傑作。
水曜日のダウンタウンのおぼんこぼん仲直り大作戦で、前回の検証ではこぼん師匠からおしぼりが投げられるが、今回ではラストにおぼん師匠からおしぼりが投げられる。
同じ身振りをしているが、前者のおしぼりが仲違いを決定づける不吉なものになるのに対し、後者は周囲へのスタッフへの心遣いとして機能する。
ジョン・フォード的?
マヒロ

マヒロの感想・評価

3.5
西部の田舎町・シンボーンに、上院議員のランス(ジェームズ・スチュアート)とその妻のハリーが帰省してくる。お偉いさんの来訪に色めきだった記者たちに囲まれたランスは、帰省の理由であるかつての友人ドニファン(ジョン・ウェイン)の話を語り出す……というお話。

タイトルのリバティ・バランスとは弁護士の卵だったランスがかつてシンボーンの町で暮らしていた頃に幅を利かせていた悪党の名前で、あのリー・マーヴィンがイカツイ顔を活かして恐ろしさたっぷりに演じている。リバティもバランスももたらさない悪党がこんな名前であるというのがなんとも皮肉っぽい。
そんな悪党に法の力や町の人に勉強や選挙を広めて理知的に対抗しようとするのがランスで、反対に銃には銃をの精神で戦おうとするのがドニファンという男。全く正反対の考えを持つ二人は、町の食堂ではたらく娘ハリーを同時に愛してしまい、そのことも相まって度々衝突するようになる。

暴力が支配する無法の世界において、法律でもって平和な場所を作り出そうとするランスの存在はまさしく新世代の到来の象徴であって、ドニファンは移りゆく西部劇時代の生き残りとしてどう動くか決断を迫られていくんだけど、ここがなかなか切ない。
観終わってから思い出したのがノーランの『ダークナイト』で、あちらは民の希望の象徴となる「光の騎士」がハービーという知事で、その希望を絶やさないために自らをある種犠牲にして姿を消す「闇の騎士」がバットマンだったわけだけど、今作でいう光側はランス、闇側はドニファンで、より良い世界を作るために表舞台から去っていくドニファンの姿は、この後終わりゆく西部劇と呼応するような寂しさがあった。

細かいところだけど、リバティ・バランスの二人の部下のうち一人をリー・ヴァン・クリーフが演じていたのが地味に驚き。『夕陽のガンマン』以前だからまだまだ下積み時代だったのかな。

(2019.145)
たく

たくの感想・評価

3.5
ならず者のリバティ・バランスに襲われた弁護士のランスが腕利きのトムに救われる冒頭から理性と暴力の対比で魅せて行く、まさに男の映画。

ジェームス・スチュアートとジョン・ウェインなんて画的に合わないんじゃないかと最初思ったけど、正反対キャラを上手く活かしてたね。
この二人を一人にするとちょうど「追跡者」のバート・ランカスターになる感じ。

トムがランスのことを「ピルグリム」と呼ぶのがいいね。彼に知事になってもらい、この田舎の土地を準州から正式な州に格上げして人々を豊かにして欲しいって希望を込めてるのね。その推薦人を決める集会シーンの男達のむさ苦しいほどの熱気が、ジョン・フォードを敬愛してた黒澤監督の作品に通ずる。トムの家が火事で燃え盛る迫力のシーンも「乱」を連想した。

「射った」の読みが「いった」なのか「うった」なのかは観始めてすぐに分かる。
決闘シーンの真相が分かるラストにはびっくりした!
りっく

りっくの感想・評価

4.3
ジェームズスチュアート演じるランスは無法がまかり通る西部の現状に憤慨、変えるべきだといきり立つ。ジョンウェイン演じる保安官トムはくぎを刺す。西部で諍いを解決するのは銃だ。インテリのランスには土台無理な話だと。

ランスは無法無学の町が準州から州に昇格できるように一肌脱ぐ。そのための代表を決める選挙にはランスとリーマーヴィン演じるバランスが出馬。敗れたバランスは怒り狂い、決闘を言い残してその場を去る。さが、銃の扱いも知らぬランスがバランスを射殺。上院に上り詰めて無法の一掃に成功する。

だが、真実は違う。友情を全うするためにトムが助けたのだ。メディアが伝える伝説と真実の差。フォードは未来を担う英雄ランスの伝説の前に消えゆく過去の英雄トムの真実を浮かび上がらせ、そこに映画の魂を込める。

トムはハリーを愛し、家を新築して、結婚を願っていた。だが事件を機に彼女の心はランスへと傾く。荒れた彼は自らの家に火を放つことで思いを断ち切り、ランスに真実を告げて未来へと託すと、西武物語の表舞台から身を引く。その深い屈折に彩られたもの悲しさが身に染みる。
SGM

SGMの感想・評価

3.5
初ジョン・フォード。
ありそうな話っちゃ話。でもたしかに面白いんだ。回想が予想できるのに叙情的すぎて既に泣ける冒頭で姿勢を正してからは見せ場の連続ってわけでもないのに目を離さなかった。全部なキャラクターが適切なリアリティと膨らみを持っている感じ。ジョン・ウェインの去り際もバカ泣ける。
いけ

いけの感想・評価

4.0
ステーキを拾わせるくだりなど見事に一発で人物のスタンスを明らかにする。鉄道で始まり、鉄道で終わり、タイトルも効果的に使われるところなど、まあお見事。
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