fumiyann

英国王のスピーチのfumiyannのレビュー・感想・評価

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
4.0
王様だって1人の人間だし、先代の王様のプレッシャーで緊張もする。べそもかきたくなる。
かわいそうにと思うところもあったし、素直に頑張ってると思いました。それは他の普通に働いてる人とおんなじに。
そうやねー、
裏では先生相手に「チン○、オッ○イ!」と叫んでるくらいなんだからそのストレスたるや惨憺たるものだったでしょう。

敢えて第一に言うと、ボナム=カーター演じる妻のエリザベスがめちゃくちゃ良い人。
彼女の支えが垣間見れるところも、この映画に愛情を感じる部分。
主要以外の登場人物の思いやりも細やかに描かれている映画って素敵だなと、いつも思います。
うまく喋れるようにトレーニングするところなんて、まるでロッキーのように胸が熱くなりますよ。。

好きなシーンは、言語聴覚士のライオネルが王座にドカっと座って、「こんなもんよぉ、“ただの椅子”だ(…だいたいこんな感じのニュアンスだったかなあ)」と言うシーンです。
それは王のジョージのプレッシャーを少なくする為にやったこと。
人間という一つ生き物としては、王様と世間との間にそこまでの異差はないんだよ、ということも同時に訴えている。
2人の対等な関係に魅せられました😌

ライオネルも、彼を王様としてではなく、1人の人間らしい弱さを持った人として付き合うというその姿勢は素敵。


同じ目線で、“同じ側”になって寄り添えるような人になりたい
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