Shin

英国王のスピーチのShinのレビュー・感想・評価

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
4.0
2020-92

イギリス国王のジョージ6世(コリン・ファース)は、吃音症を抱え、国王にはなれないし、なりたく無いと考えていたが、父である国王が亡くなり、一旦王を継いだ兄も退き、継がざるを得なくなった。世は第二次世界大戦が開戦する事になり、重要な公務として国民を勇気づけるスピーチに臨む。

吃音はもちろん、乳母からの虐待や、弟の死など、国王の幼少期の闇。そして大戦への王としてのプレッシャー。計り知れない悩みや不安を抱えた葛藤を、コリン・ファースが素晴らしい演技で演じています。
トレーニングを請け負うライオネル(ジェフリー・ラッシュ)は、国王のパーソナルな部分に踏み込んだ治療をする事で、吃音症を克服するだけでは無く、国王の心の支えとなる友人となっていきます。
それが大事なんだということは解っても、本人から本音を引き出す事って、とても難しいです・・。聞き手が絶大な信頼が無いとできないからです。

最後のスピーチは、内容が全く入ってこないくらいハラハラし、終わった瞬間は安堵と共に大きな感動があります。
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