Mariko

無頼の群のMarikoのレビュー・感想・評価

無頼の群(1958年製作の映画)
3.4
西部劇にありがちな復讐譚かと思いきや、
そうではないラストの、
街の人々からの賞賛と主人公の心に重く沈む思い
のコントラストはなかなか良いけれど
いかんせん途中がとっ散らかっていて、楽しめたとは言い難い。

監督ヘンリー・キング、だいたい女性の扱いが上手くないというか
少なくとも私は、首を傾げることがとても多い。
今作だと、細かいことだけど、写真の亡き妻が
どうやっても「若く美しい妻」に見えないとか
この、昔恋仲だったと思われる化粧の濃い女は
何か物語に機能しているのか、等々。
だから女性が出てこない『頭上の敵機』は観やすいのか笑。
この組み合わせ、知る限りで4本は観ていて、いずれにせよ、
苦悩するグレゴリー・ペックを撮りたいという気持ちは
よくわかったけど、あんまり似合わないんだよなあ。
Mariko

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