偏屈爺さんの生きざま。
がんこ爺ウォルトととなりのタオ少年の意外な友情。
こんな爺さんめんどくさいなと思うくらい感じ悪い年寄りなんだけど、やはり彼も人間。不器用ながらタオ少年に徐々に心を開く様が良い。
まるで過去にイーストウッドが演じたくせ者アウトロー的な男が老いて一つ先の人生を過ごす姿みたいだ。
元軍人、暴力や不条理な殺し合いを生き抜いてきた男だからこそ、暴力的な現代の若者たちにその無意味さ不条理さを身をもって説いているような。
それにしてもあまりに心をぶち抜くラストだなーとは思うが、彼があのような終わりを選ぶのはとてつもなく深いと感じる。
イーストウッド作品ではかなり上位に入る作品。