タカナリ

マジンガーZ対暗黒大将軍のタカナリのレビュー・感想・評価

マジンガーZ対暗黒大将軍(1974年製作の映画)
3.5
ミケーネ帝国の暗黒大将軍の戦闘獣軍団が世界の主要都市を襲撃。
兜甲児はマジンガーZを出撃させたが、敵の戦闘獣は機械獣を凌駕していたため、大苦戦を強いられた。

1974年の「東映まんがまつり」の一つとして公開された、映画「マジンガーZ」第2弾。
内容は、テレビシリーズの最終回を先取りした展開となっていて、物語終盤には次作のグレートマジンガーが登場しています。
タイトルから、マジンガーZと暗黒大将軍が直接対決するように思えますが、そういうシーンはありません。

見ていて苦しかったのが、マジンガーZ大苦戦。世界中で暴れまわる戦闘獣が一斉にマジンガーに群がります。
マジンガーも十分強く、それで敵を倒せてはいますが、敵が1体1体強力な上、やはり1体だけで相手をするには限界があるため、周辺の敵を倒しただけで機体はボロボロです。
その状態でも敵を倒す、敵に立ち向かう姿は非常にヒーローで胸熱でしたが、いくら倒しても出てくる機械獣には絶望しました。

大ピンチの時に現れたグレートマジンガー。その強さに震えました。
そしてマジンガーZとの共闘には心が熱くなりました。
しかし、あまりに謎が多すぎます。次作「グレートマジンガー」で色々明かされるのでしょうけど、今回の作品だけ見るとスッキリはしません。
当時の子供たちは、「今度はこいつらと戦うのか。どうなるんだろう?」と思ってワクワクしたんでしょうね。

最後のあのボロボロのマジンガーがすごく切ない。
グレートマジンガーという希望は見えましたが、マジンガーZの終わりも見えたように思えました。