Pinch

マリリンとアインシュタインのPinchのレビュー・感想・評価

4.0
そうか、そういうことだったのか! 豊かな物質による快楽でいくらごまかそうとしても、ごまかせない状況というものがある。それはいつだって厳然と存在し、アメリカ合衆国は厳しい危機を幾度も経験しながら最悪の事態を避けてきた。

この映画が発表された1985年には、日本も極度の物質快楽主義に飲み込まれていた。この作品のタイトルが示す通り「どうだっていいじゃん!」という感じだった。だが、モノとカネの麻薬はもう効かず、劣悪な政治が邪知暴虐を極める2024年の今、もはや「どうだっていいじゃん!」では済まされない。俺たちがもっとしっかりしないと、ラストシーンみたいなことになりかねないぜ!

どことなくキッチュであっけらかんとした雰囲気がけっこう好きだ。
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