終わらない日常を望んでいた主人公が、タイムリープ経験を通して時は待ってくれないと知り、今を生き、未来に向かう決意をする(=青春の終わり)。
原作や大林版と全く違うテイスト・展開でありながら、固定された夏の記憶が遠い未来へ伸びていく感覚が描けている。河川敷の縦と横の使い方が異なる時間軸を歩む主人公を示していて良いなと思った。
中盤のドタバタはあんまり面白くなかったけれど、そのモヤモヤを吹っ飛ばす終盤の勢いと余韻が素晴らしい。作品のテンション自体が主人公の心境とマッチしている、というのは考えすぎか。78点。