"正統派"な、心温まるヒューマンストーリー。
皮肉ではなく、本当に終いまで綺麗に描かれていて、綺麗に感動してしまう。
家族の訣別と団結、性差を超えた夢への熱い情熱が涙腺をつつきまくって堪えきれなかった。
--父と兄とボケた祖母との4人で暮らすBilly。
最愛の母が亡くなった悲しみや、毎日のストライキ活動で荒んだ日々の中、Billyは思いがけず「バレエ」という安寧の居場所を見つける。
しかし父兄には非難され、夢へのチャンスも呆気なく頓挫。
彼の夢はここで潰えてしまうのか。情熱はどこまで人を動かすのか。--
映画的なストーリーだと思うけど、ストライキでの剣幕や、埃っぽくモヤがかかった街中など、微毒が良いスパイスになっている。
Billyの達観した人付き合いと、自己実現性にもかなり魅せられた。所々の子どもっぽさにも。
ませた女子や、同性愛者の親友、荒れた兄ちゃん、それぞれとの距離の取り方や感情コントロールが上手くてビックリ(笑)
リアルでもあって凄く良かった。