今や映画界の天下を取ってしまった"MCU"の最初の作品。
しかし、その始まりは今のMCUと大きくかけ離れていて、どちらかといえば『トランスフォーマー』に近いロックな雰囲気の映画だった。
なぜならこの頃はディズニー制作ではなくパラマウント制作で、日曜洋画劇場みたいなテイストこそが彼らの作品だったからだ。
今観てみると、国連で世界平和を訴えた優等生が昔にやんちゃしてたのを同級生に暴露された、そんな感じの映画だなと思ってます。
制作者が今の映画界を知っていたら、こんなオープニングには多分しなかったであろう。
MCUは米軍のジープの車列にAC/DCが鳴り響く、アフガンの荒野から始まったんだ。
ディズニーがマーベルを買収してなかったら今頃どうなっていたのだろうかと思うと凄く複雑な気持ちになる。
この映画のオススメポイントはスーツの着脱シーン。
このワクワク感溢れる演出をやってのけたのは『ターミネーター』シリーズで有名なあのスタンウィンストン。
アイアンマンスーツはMCUシリーズが続くにつれてテクノロジーは進歩する一方で着脱が簡易化されてしまった。
このガチョガチョやってる工作感と味わいは後の作品にはないものがある。
飛行時もスーツの重みを感じさせてくれる飛び方をしてるのがとても良い。
僕が歴代で一番カッコいいと思うスーツはマーク1です。
ゴツいフォルムは正義。
