ユースケ

アイアンマンのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

アイアンマン(2008年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

巨大軍需産業スターク・インダストリーズの社長にして天才発明家トニー・スタークが自ら開発したパワードスーツを身に纏い、アイアンマンとして世界平和のために戦うMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)第1弾は、設定の説明で退屈になりがちなヒーロー誕生譚の既成概念をぶち壊す傑作。

とにかく、「波瀾万丈なキャリアがキャラクターに深みを与える」とマーベル ・スタジオの反対を押し切り、原作漫画ではアル中だったトニー・スターク役に元ヤク中のロバート・ダウニー・Jrを抜擢したジョン・ファブロー監督の英断も、その期待に応え、エスプリの効いた人間味溢れる戦う社長トニー・スタークを作り上げたロバート・ダウニー・Jrも、素晴らしい。今となってはロバート・ダウニー・Jr以外トニー・スタークは考えられません。

更に、特撮にかける監督のこだわりが詰まった【アイアンマン:エキストリミス】のアディ・グラノフが描き上げたコンセプトデザインをスタン・ウィンストン・スタジオが匠の技で具現化したパワードスーツは秀逸。
テロ組織テン・リングスの捕虜になりながら現地調達のガラクタでプロトタイプmark1を作り上げる描写も、【冒険野郎マクガイバー】ゆずりのDIY精神でmark2からmark3へとパワードスーツをグレードアップしていく描写もたまりません。
ヘッズアップ・ディスプレイやパワードスーツ装着機など、スーツの内部や外部のメカニカルなガジェットも手抜きなし。宿敵のアイアンモンガ―の造形も要チェックです。