本日ご紹介する作品はコチラ…
未だ解決の糸口が掴めない〝国際紛争💥”をテーマにした
『ブラッド・ダイヤモンド』です❗️
〜鑑賞後のシンキングタイムを経て〜
第三世界の台頭。
第二次世界大戦が終わり…
植民地から独立した諸国がめざましく勢いを持ち始めた東西冷戦時代。
西側諸国(自由主義)と東側諸国(共産主義)の対立で大国同士の利権争いが勃発しました。
統治から解放された国々は自分達で国家の舵取りを任せれるようになり、選択の余地が与えられた発展途上国はそんな激化する時代に次第に影響されるようになります。
途上国の分裂構図パターンとしては
政府軍vs反政府軍(革命軍)
そこに大国も関与するようになり、支援を施す国々の代理戦争化していきました。
武器の供給源の特徴として
冷戦時代には東西両陣営が味方となる反政府組織に武器を無償供与していて、特に問題は起こりませんでした。
冷戦終結後に(特に東側から)武器供与が打ち切られたために、反政府組織は武器商人から武器を買わなければならなくなりました。
大きく分けて4つの項目に分けた内戦の原因として…
1.資源の奪い合い
2.民族同士の対立
3.異なる宗教同士の対立
4.土地の奪い合い など
アフリカのシエラレオネ共和国では象牙・石油・ゴールド・ダイヤモンドなどの豊富に採掘される資源があります。
タイトルでもある
”血塗られたダイヤモンド (blood diamond)💎🩸”
反政府軍の武器調達の資金源として〝ダイヤモンド”が不法に取引されています。
今作では上記で述べた1・4の項目が内戦の原因となっています。
ストーリーに関しては…
内戦の恐ろしさをリアルに追求しています。
衝撃的だったのが…
子どもにアサルトライフル・ロケットランチャーを対人に躊躇なく狙撃していたことです。
子どもが銃を携帯しているのは
教科書とかに掲載されてる写真で一度は目にしたことはありますが、私の内心どこか現実味を帯びていませんでした。
しかし、今作を鑑賞して改め、
拉致した子ども達を洗脳して殺人を正当化するという教育は…
幼い子どもからしてみると自分が殺されないための恐怖からの逃避になるので、それが当たり前と錯覚し、物心つく前に善悪の区別がつかない人間兵器を生み出す仕組みがホントに恐ろしいです…。
実話を織り交ぜたフィクションと頭では理解しているのですが、
映像を通してリアルに伝わるドキュメンタリー風に撮影した紛争が起こっているのだという錯覚に陥るのです。
ジャイモン・フンスー演じた
”ソロモン”がダイヤモンドをめぐって目の当たりにした同じ民族同士で敵も味方も見境なく欲望のまま虐殺する混沌の世界。
バディものとしてもその複雑な心境や葛藤を巧みに描いています。
観てる側も
100カラットのピンクダイヤを発見したことからダイヤモンドの背景の“ブラッド”な部分を目の当たりにしました。
終始、143分間ただただ圧倒されました❗️
※ちなみに余談なのですが…
レオナルド・ディカプリオ演じた
”アーチャー”が言ってた100カラットのピンクダイヤ💠は実在するみたいで実際にはそこまではなかったみたいですが、
落札価格が78〜9億円だったみたいです😵
そりゃあ〜みんな血眼になって狙うわな(笑)
〜それでは皆さんいい夜を🌙〜