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女左膳 濡れ燕片手斬りのトシオ88のレビュー・感想・評価

女左膳 濡れ燕片手斬り(1969年製作の映画)
3.6
「映画は大映」!😆🎬
そろそろ大映の経営に黄信号が灯り始めた1969年作品。大映娯楽作品では定評のある安田公義監督が描くのは片目片腕の凄腕女剣士おきん😤 愛刀の濡れ燕が唸るたびに、血飛沫と死体の山が築かれていく…。

老中の座を狙う寺社奉行が高円大僧正への枕妾の贈り物としていた娘を、追っ手のヤクザ達から救ったことから、主人公おきんは、自身が片腕になってしまった過去とも向き合いながら血塗れの事件に身を投じていく…☠️

安田道代の殺陣が凄まじく、華麗に妖刀濡れ燕が舞うたびに血飛沫が飛び散る!自らを女左膳と称して片目片腕のその切れ味は「この化け物が!」「このキチガイ!」と罵る敵が皆死んでいく凄絶さ。今では絶対にテレビ放映できないタブー破りの強烈な内容。
終幕近く、本作陰謀の黒幕ラスボスの藩主小池朝雄と坊主親玉大僧正を、安田道代と剣士本郷功次郎の2名が屋敷に乗り込み、斬りまくるクライマックスのカタルシスは最高っス😆
安田道代の美貌が片眼の設定のため、存分に鑑賞出来ないのは残念無念😚
バイプレイヤーとして長門勇が謎の浪人蒲生の役でいい味を醸し出す😃😃日本酒一升瓶がこんなに似合う浪人役の俳優さんは他にいないのでは。眠狂四郎や座頭市とはまた異なるダークなヒロインだったが、大映経営難の為か本作一作で終了してしまったのが残念😢🎬
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