のあ

浮草ののあのレビュー・感想・評価

浮草(1959年製作の映画)
4.2
自宅にて鑑賞。

どの役者も、画面にいるだけで目を引く存在感があり素晴らしい〜!
特に京マチ子のすれっからし的妖艶さと、若尾文子の初心な色っぽさがたまらん……「あかん」の言い方が良すぎます……。
中村鴈治郎の酸いも甘いも噛み分けたような諦念の滲んだ、なんとも言えない顔つきもとても味わい深かったです。
そしてなにより、様々な感情を言外に滲ませる杉村春子の演技力たるや。

昭和ののんびりした空気が切り取られていて、当時の世俗をそのままの温度で感じられました。
小津の無駄のない画作りが好きだな〜とつくづく思います。

ただ、完全に観る季節を間違えました(笑)
これは夏の映画ですね……!
のあ

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