てるる

ネバー・バックダウン2のてるるのレビュー・感想・評価

ネバー・バックダウン2(2010年製作の映画)
3.9
青春キラキラ格闘スポ根アクション第2弾。

前作とはラストバトルの映像がちょろっと出てくるくらいで、話は全く繋がってない。
ストーリーは前作と比べてだいぶペラくなったけど、その分アクションの量と質は確実に上がってる。

なんといってもマイケル・ジェイ・ホワイトが監督をしてるのが大きい。
この人、「スポーン」で主役張って以降、B級アクション映画を中心に活躍してるけど、ハリウッドのなんちゃってアクション俳優と違い本当に武道に通じている。
この映画の中でも元UFC王者リョート・マチダと一緒に空手の型を披露してるけど、付け焼き刃ではないガチなのが分かる。

ちなみにマイケルは今作では主人公ではなく、4人の若者に総合格闘技を教える師匠役。
でも若者4人よりも1番筋肉バッキバキなのが凄い。
懸垂にしてもタダの懸垂じゃなくて、横にグイグイ、体をぐるりと回すのエグい。

とにかく主人公ぽいのが4人もいるから、アクションシーンは多め。
ラスト20分は何試合も連続して見られるので密度が濃い。
特に寝技シーンが圧倒的に増えてる。
本物の試合では寝技メインになるとダラダラ長くなっちゃうことが多いけど、映画なので目まぐるしく攻守が入れ替わるし決着も早いので見応えあり。
これだけ密度が濃いMMAの試合シーンが見られるのはこれと「ウォーリアー」くらいじゃなかろうか。

でも1番の見どころはマイケル・ジェイ・ホワイトの手錠かけられてのバトルだったりする。
体捌きと足技だけで複数の警官たちをボコボコにするのめっちゃカッコええ。

冒頭でも書いたけど、ストーリーはペラペラのペラなので、そこを期待せずアクションが観たいなら満足出来ると思う。
これでストーリーがしっかりしてたら「ウォーリアー」並の名作になってたかもしれん。

あ、改めて観て気付いたけど、クイックシルバーことエヴァン・ピーターズが出ててちょっと得した気分になりました!
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