のんchan

夜になるまえにののんchanのレビュー・感想・評価

夜になるまえに(2000年製作の映画)
4.3
ハビエル・バルデム、好きな俳優です❣️
英語で初主演したというこの作品を何故か未観賞だった...私とした事が...

キューバ人の文筆家・レイナルド・アレナスの自伝小説「夜になるまえに」(Before Night Falls)の映画化作品。
監督は画家でもあるジュリアン・シュナーベル。
巻末特典で監督の素顔や大作の絵画を見る事が出来た。
芸術家の感性が作品の細かな部分まで投入されて素晴らしい出来上がりだと思う。


レイナルドはホモセクシュアルの小説家で詩人。
何もないが森の樹々や水の神秘を感じられるキューバの片田舎で生まれ、美しい母への思慕のある繊細な息子だった。
小学生の時に文筆の才能を教師が見出し、そのまま小説家の道を行くが、カストロ政権の真っ只中、芸術家やゲイを排除される。
厳しい弾圧のなか投獄もされて、それはそれは過酷な青春から成人期を過ごした。

どんな抑圧の中でも書く事と恋愛は止めずに続け『抑圧は刺激』と言って退けた。

1980年にアメリカへ亡命。
1987年にエイズを発病し、1990年に睡眠薬で自殺した。


133分と長編だけど飽きる事なく、ハビエルの巧い演技に惹き込まれた。
共演者はジョニー・デップ(ホモの女役と中尉役の二役)やショーン・ペン、そして
子役のディエゴ・ルナや美形俳優のオリヴィエ・マルティネス、アンドレア・ディ・ステファノ、サンティアゴ・マギル等、色々と見応えも十分!

後で知ったけど、レイナルドの美しい母親役を演じたのは監督の奥様でした☆
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