凶悪犯の張り込みを親友の堀部（大杉漣）に代わってもらった西（ビートたけし）は妻の美幸（岸本加世子）が入院する病院へ向かった。
そこで彼女の余命が少ない事を知る西。
張り込みを代わってくれた堀部が犯人の凶弾を受けてしまい下半身麻痺になってしまう。
堀部への贖罪の為にヤクザから借金をし金を送った。
借金が重なり刑事を辞め、銀行強盗で手に入れた金で妻との最期の旅に出るが・・・。
北野武監督作品の第７作目。
劇場公開時に見て以来、何回目かの鑑賞です。
ベネチア国際映画祭金獅子賞を取った時にニュース速報が流れたのは何となく憶えてます。
北野監督らしい暴力と笑いが混在した作品。
さらにいわゆる“キタノブルー”と呼ばれる青色が非常に印象深い。
荒涼とした海や空がとても綺麗なんですね。
さらに台詞が少なく、何気ないシーンにも色々意味が含まれてるようで見落とせないんですよねぇ。
何より妻への深い愛情が何とも言えない。
不器用な男の愛の表現が素敵です。
岸本加世子演じる妻の台詞は本当にラストだけなんですけどそれがかなりグッとくる。
素晴らしいラブストーリーです。
