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ミツバチのささやきのBOKUMAのレビュー・感想・評価

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)
3.8
観劇後の率直な想いは神秘的。忙しなく動くみつばちを、父フェルナンドが神秘的と語ったり(勤勉な日本人には及ばぬ発想)、フランケンシュタインを精霊に喩えたり、アナがそれに語りかけたり。

調べてみたら、物語は1940年のスペインの国情を象徴化しているそう。カラカラした荒野や、閉塞したアナの家族には、市民戦争に始まるフランコ独裁政権が模されている。

六角形のオレンジ窓に、みつばちの巣を反映している演出がきれいだった。
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