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十戒のどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

十戒(1956年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

 デミル監督のリメイク「十戒」


 2011年3月26日 18時23分レビュー。



1956年、アカデミー特殊効果賞受賞、製作監督セシルBデミル。

確かβビデオで旧家に録画されていた記憶。
海がわれる、キリスト教、そんな予備知識。

長い作品を鑑賞しようシリーズ、という事で結構自分の中では制覇してきた感じなんですが、


(あとは、長いシリーズ「レッズ」「ドクトルジバゴ」なぜか「ダンスウィズウルブス」「クレオパトラ」「イントレランス」が気になってます)

今回は、リメイクマスター、デミルの「十戒」です。

デミル監督は、他二度と走れない爆走豪華な競争「ベンハー」を二度製作。
自分で作った作品をもう一度作るのが好きな作家、リメイクマスターであります。

他「エヴァンゲリオン」の庵野監督やひたすら連作でこだわりぬけた映画評論家監督マイク水野晴朗監督「シベリア特急」などリメイクマスターな監督さんがいらっしゃいます。(デミルと規模が雲泥の差ですが、)

CICビクター二巻組ビデオ、ワイドスクリーン版で鑑賞。二週間かけて鑑賞。




デミル監督の壮大なパノラマ的画面に埋め尽くす人、人、人の素晴らしい群集の力。


モーゼ扮するチャールトンヘストンの凛々しい敬虔な神に変貌するドラマ

悪女なのか変幻自在なアンバクスターの姫ぶり!

腕筋が素晴らしい、スキンヘッド。冷酷な王をシャープに演じるユルブリンナー。


ヘストンに対するキャラクターとしてとっても素晴らしい対立キャラクターで必見の暴れん坊王を演じてます。

三人の階級差ラブ、大格差ヒエラルトライアングルラブを軸に
ラストのただ「行進」している十数分の素晴らしい大行列シーン必見!


キリスト教、宗教の勉強になりました。

また、チャールトンヘストンの力強さがのちの、怒りの「ベンハー」に繋がるんだなぁと感慨深くなりました。  
「ベンハー」リメイクの方が好きかな?  

ていうか、あちらとこちらは、ぜんぜん違う毛色ですが、

「ものすごい」

だけは、かわりません。

恐ろしいくらいのエキストラの民、群集の大規模な画面上の蠢きの素晴らしさ

二度と撮れない、異常な画面のスペクタクル。ただ群集が動き進む素晴らしさ

モーゼの十戒というより、私はモーゼの「十の悟り」に見えました。

孤独、苦しみ、飢餓の中の悟りの言霊のように思いました。


さて

セシルBデミルの十戒  


是非、この奇跡と軌跡をご覧ください!
 

追記

リメイクマスターの方はやはり、大金を持ってないと出来ないのかな?

とも 思っています。あと、自信過剰なほどのプロデュ-サーでもあると思います・

大作主義の監督は、往々にしてそんな傾向にあると思ってきました。デミル、セルズニック、グリフィス、あとスピルバーグ、ルーカスもしかりです。

なんで本作と「ベンハー」のモノクロ版がすんごい見てみたいです。レアソフトなんでありませんが、、。IVCさん再発お願いします。
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