2021年最初のレビューはカズオ・イシグロ原作、英国貴族の黄昏に寄り添う老練な執事の秘めたるラブストーリーにしてみました。
お国の違いはあれど、敬愛するイタリアはヴィスコンティ監督の貴族没落ものに通じる無常、世代交代に抗う虚しさの味わいが濃厚。
お互いにどれほど惹かれあっていても、相手に想いを伝えることができない切なさは充分に、堪能できました。
鳩は何の象徴なんだろう…
アンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソンの演技が達者すぎる。
元気な頃のスーパーマンや若き日のヒュー様が観れるのも一見の価値アリ。