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探偵物語のにをのネタバレレビュー・内容・結末

探偵物語(1983年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

2024年一発目は『探偵物語』。
松田優作が好きな友人に勧められ鑑賞。

親の待つアメリカへの出発を控える女子大生・新井直美(薬師丸ひろ子)。
そんな時彼女の前に現れた私立探偵・辻山(松田優作)。
ひょんなことから殺人事件に巻き込まれ、真犯人を見つけるために奔走していく。

難しいサスペンスではないので見やすかった。
直美が葬儀に潜入し、探偵まがいのことを始めるシーンはハラハラした。
緊張感が表情や仕草から伝わり、思わずこちらも息を潜めてしまった。
でも、直美の初めてのことに対する興奮が伝わってきて少しワクワクした。
直美がアメリカへ発つ前夜、辻山の部屋での2人のやりとりがもどかしくて…。
お互い言いたいことが上手く言えずに当たってしまったり大人ぶったり口を噤んだり。
セリフで心情を語らず表情と無言で伝える。伝わる。凄い。

全体的に直美のあどけなさや若さゆえの突発的に行動してしまう落ち着きのなさと、圧倒的に大人な辻山の対比がよかった。
昭和にはあんなカッコイイ俳優がいたのか…。
薬師丸ひろ子のあっかんべーの顔と「ドジ!」がかわいい。
少女が女性に変わっていく様がよかった。
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