松田

青い春の松田のレビュー・感想・評価

青い春(2001年製作の映画)
4.1
心に突き刺さった!
もう20年も前の映画で公開当初なんて小学校にすら入っていないのに共感出来てしまった気がした。ずっと前から若い人というのは鬱屈とした感情と漠然とし過ぎた将来を抱え続けてきたのかな…と思った。

主演の松田龍平は昔からあんな感じなのか、と関心。持ち味が爆発してた。
THEE MICHELLE GUN ELPHANTの音楽が世界観にベストマッチだった。元々知ってたせいなのか、校舎のラクガキ、学ランですら曲の世界観のものに見えてきた。

私事になるが、学生時代なんて何年も前、不良でも真面目でも何でもないような存在だった。
将来はきっと楽しいはず…そんな青い期待を胸にしていた高校生時代が終わると同時に、いつ終わるとも分からない不安と憂鬱、そこに多少の楽しい事や面白い事が転がってるような…
退廃としたモノクロに見えるけど色が付いてるのは分かるような(例えるなら漫画みたいな?)…人生を歩み始めてしまったと思っている。
この映画の登場人物の多くは黒みがかった青春時代を過ごし、それ以降は白紙もしくは真っ黒になってしまった。
そもそもこの映画だってフィクション、彼等は架空の人物たちで境遇や性格だって違うのになんとなく俺は1人じゃなかったのかな、と錯覚出来た気がして少し嬉しかった。
松田

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