ざわゾンビ

青い春のざわゾンビのレビュー・感想・評価

青い春(2001年製作の映画)
3.8
松本大洋の大ファンである僕としては、彼の作品がうまく映画化されている現実が純粋に嬉しい。

裏を返せば、それだけ"漫画"になり過ぎず、現実に寄り添った作品を描いているのかな、と。
鉄コンなんかも一見漫画的やけど、テーマそのものは普遍性に溢れている。

また、要所で流れるTMGEは僕の青春のひとつ。
日本にもこんなにカッコいいロックバンドがおるんや…と、凝り固まった認識を改めさせてくれた、そんなバンド。

彼らの楽曲は刹那的で厭世的な歌詞と、轟音が鳴り響く疾走感のある演奏、チバユウスケのガナリから構成される。

まさにこの作品にぴったり!
の、筈が、何故か合わない。
あくまでも個人的にやけど、松本大洋作品を読むとき、TMGEが頭で流れた事は一度もない。どっちも大好きやのに。

説明するのが難しいけれど、例えば、The WhoのMy Generationとか。
…うん、コッチの方がしっくりくるな。

あ、松田龍平、新井浩史、スゴく良かったです。