<概説>
ついに因縁の親友同士が激突する。叔父を喪ったピーター。父親を喪ったハリー。二人は憎悪を乗り越えて和解することができるのか。大人気アメコミシリーズ最終章。
<感想>
最後の展開がいいのは皆さんわかりきっているでしょうから、そこで全肯定はせずあえて言うべきところだけ。…性格ねじくれてますね私。
追い詰められた時に人間の真価が見えるというのは一般に言われていることです。それだけにスパイダーマン以外のキャラクターは、全体的に総評するなら大概酷い。
どいつもこいつも場当たり的に憎悪を撒き散らし、スパイダーマンやピーターには「善人であれ」と呪詛をかける。
ただその点最初印象最悪だった大家一家はよかった。普段は憎まれ口でも、本当に苦しんでいる時に手を差し伸べられる人がピーターにも一人はいたんですね。
しかし大家一家以外は先に言った呪詛が強烈。
MJ→1・2での悪行について健忘症になり、キスひとつでマジギレ。正直「お前が言うな」状態。3単品なら素直にピーターが100%悪いのですけれどね。
ハリー→最期はどうあれ私なら即絶縁。
これだけピーターがいじめられているので、普通胸糞パートな後半のクラブのシーンはむしろスッとしました。
これくらいピーターも悪心があってもいい。暴れろ青少年。MJは一回殴られるくらいの理由はある。
ただそんなMJの自分が一番大好きなろくでもないところが私は好きなんですけどね。人間性はともかく人間的で最後までよかった。