『ミッドサマー』アリ・アスター監督のお気に入り作品リストより鑑賞。
マイク・リー監督作品は今までに1作しか観てませんが、やはり『秘密と嘘』は強烈な作品でした。スター俳優等は一切出ていませんが、半端じゃないリアリティーと細やかな人物描写、演出力でもってぐいぐい引き込み、観賞後も余韻が後を引く重厚な人間ドラマでした。
本作も『秘密と嘘』に匹敵する傑作。
ポスタービジュアルのほんわかした庭の写真からは想像出来ないほど気まずい、いたたまれない気持ちになるダークホームコメディ。感触としては樹木希林がボソッとホラーじみた発言を連発する是枝裕和監督の傑作ホームドラマ『歩いても 歩いても』に近いかも。アリ・アスターは本当にこういう家族の不協和音というかじわじわ陰湿な映画が好きですね(笑)
容赦ない現実を突きつけるような突き放したラスト、人生は必ずしも丁度いいタイミングでは終わらない。それでも人生は続く…メアリーさん頑張れ。
