悪趣味なゲログロな造形が確かにカルト的人気なのわかる。
皆湿っててヌメヌメしてる。
ドキュメンタリーの「ホドルスキーのDUNE」でホドルスキーが"あのリンチがこんな駄作を作るなんて!"って、みるみる元気になるのもわかる。
ヴィルヌーヴ版観てたから、物語は理解できたけど、原作未読でこれだけ与えられても急足すぎて?ってなるとは思う。
ギルドの航海士のグチャグチャの造形とか、ハルコンネンの根城のジェディ・プライムの悪夢的造形…心臓弁を取り付けられた男子をグロテスクに男色するハルコンネン男爵のとことか割とトラウマ。
あんまり生産的な楽しみ方ではないけど、ヴィルヌーヴ版が本作のよりスタイリッシュに再構築…(無味乾燥すぎるって批判もあるけど)…しているのと比べて見ると、どちらの作品にも魅力はあるなぁと。
本作の魅力は、やっぱり湿ってて終始みんなラリってるとこかしら。
ヴィルヌーヴ版のステランステルガルドのハルコンネンが冷酷の政治家という印象なら、ケネス・マクミランは暴君みが溢れてる。
同じ空中浮遊シーンでもケネス版は空中を楽しそうにクルクル周ってて…楽しそう。
造形の魔が魔がしさは、割と楽しいのはそうなんだけど、しかしスターウォーズが1977年公開した後に本作のVFXだったり、薄汚れた宇宙のガジェットの魅力だったりはちょっと見劣りするのは避けられないなぁというのも正直なところ。
体調良い時になら、ヴァンホーベンの「スターシップトゥルーパーズ」と同時上映したりすると楽しいかも。ドラッグやりながらなら更に悪夢的な世界でハイになれそう。
ただ猫のところは許さない。